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ドクターインタビュー

DOCTOR INTERVIEW

消化器外科医|福永正氣先生

腹腔鏡手術をさらに進化させ、負担の少ない医療を

腹腔鏡手術をさらに進化させ、負担の少ない医療を

消化器外科領域では近年、医療技術は大きく進歩しました。特に手術方法については、医者になった当初に主流だった開腹手術にとってかわる形で、現在は腹腔鏡手術が増加。当病院においては、大腸がんでは95%以上が、胃がんについても80〜90%が腹腔鏡手術です。
この手術方法が増加した理由は、患者さんへの負担や術後の痛みが少なく、回復も早い、さらに術後の合併症の危険性も低いこと。患者さんに優しい手術だからこそ、腹腔鏡手術は広く世間に認められるようになったのです。

腹腔鏡手術の確立に携わることができたよろこび

しかし腹腔鏡手術がここまで成長する過程は決して容易なものではありませんでした。この手術法が日本に入ってきた当時は、教科書も見本も無い。私たちは、ひとつひとつ手さぐりでこの手術法を開発していくしかなかったのです。腹腔鏡手術は、術野を目で見て触って行う手術ではなく、モニターを使用し、機械を使って行う手術。視界は3次元ではなく、奥行のつかみづらい2次元です。
これをいかに攻略し、開腹手術に劣らないクオリティと安全性を持った手術にしていくかを、私たちは日々研究し、修練を積みました。その先に、現在の腹腔鏡手術があるわけですが、この過程に携わることができたことをとても嬉しく思っています。

気分も機動力もあがる黒スクラブが私の定番スタイル

外来時にはネクタイに白衣を着用しますが、それ以外の日は、黒スクラブを着ます。
スクラブがまだ珍しかった頃に、黒のスクラブを手に入れて着てみたところ、スタッフからの評判がとても良かった。自分自身もそのスタイリッシュさが気に入り、それからはずっと黒スクラブを愛用していますね。患者さんにも安心してもらえる落ち着いた印象がいいし、なにより動きやすい。私は頻繁に若手の手術を見に行きますが、当病院では手術室にもスクラブのまま入ることができるので機動力があがりましたね。

若手の育成は今、私が力を入れていることのひとつです。
若い後進をしっかり育てつつ、新しい機械を取り入れたり、ロボットでの手術、ダビンチ手術を取り入れたりと、腹腔鏡手術の新たな成長性も探っていきたいと思っています。外科医として、常に手術で最高のパフォーマンスをあげていきたい、そして、より負担の少ない形で病気を治し、患者さんに笑ってもらいたい。そのために、さらに腹腔鏡手術を進化させなくてはなりません。

医師プロフィール

消化器外科医|福永正氣先生

Doctor Masaki Fukunaga
順天堂大学医学部附属浦安病院 消化器・一般外科 科長 特任教授

順天堂大学医学部を卒業後、同大学病院にて消化器外科医として経験を積む。1990年初頭から腹腔鏡手術をがん治療に積極的に取り入れ、その確立に尽力。後に大腸がんにおける腹腔鏡手術のパイオニアとして活躍し、その症例数は2500を超える。現在は後進育成に力を入れるかたわら、「さらに負担の少ない腹腔鏡手術」を研究している。

順天堂大学医学部附属浦安病院

千葉県浦安市富岡2丁目1番1号

047-353-3111

順天堂大学医学部附属浦安病院

公式ホームページ

導入商品

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