心臓血管外科医|高梨秀一郎先生
最高の知識と技術をもって患者さんの笑顔を取り戻す
心臓血管外科を専門にしたのは「自分にとって心臓はわかりやすかった」から
心臓は4つの部屋に分かれて、仕切りの壁があり、血液が流れています。部屋の仕切りに壁があって穴が空いていたり、弁がついていて、閉じなくなったり開きにくくなったり。ただそれだけです。
肝臓や腎臓はそこに何かが入ってきたり、代謝があって、生化学など覚えることがたくさんあるんですよ。他の臓器は「入口から出口の間が複雑」なんです。自分にとっては「心臓」がわかりやすかったんです。
あなたも心臓外科医になれますよ
小学校の時、理科の授業で「植物の名前を覚える」のと「物が動く仕組みなどを考える」どっちが好きでしたか?後者なら心臓外科医になれますよ。
心臓を専門にしようと決めたのは、卒業間際でした。当時は切ったり縫ったり、そんなことはできないと思っていました。もともと工作が好きではなかったですし、絵を描いたりするのも上手ではなかったので、手先を使う仕事はできないと思っていました。
でも「心臓が好きだったんです」
従兄弟が循環器内科を専門としていたので、従兄弟が勤める病院へ見学に行ったんです。そういった経験もきっかけになりましたね。
心臓外科医は「やめないこと、続けること」が大切
心臓外科医というのは、自分が手術できるようになるまで長い時間がかかります。手術できるようになってからも、体がつらいこともあるかもしれません。助手の段階でやめてしまう人もいるかもしれません。
「どうしたら手術ができるようになるのですか?」と質問されることもありますが、答えは「やめないこと」「続けること」です。
下積み期間を長く感じるかは「好きかどうか」によります。
同じ手術をしているように見えるかもしれませんが、同じ疾患でも患者さんごとに違います。
手先の技術は1割です。どれだけ自分で手術のイメージを作り上げるか、準備しておくかが重要です。
これから臨む手術だけではなく「将来の自分」へも、準備であきらめてしまわず、続けることです。
体は休めても気持ちは休めない
手術と手術の間は、面白いトレーニングをしたり瞑想をしたりとか・・・そういったことは一切ありませんが。(笑)10分20分寝たりすることがあります。
基本的には休まない、なんていうと超人みたいですが、体は休めても気持ちは休まないということです。
手術と手術の間の気持ちを完全にオフにはしないのは、次の手術の準備があったり、緊急手術が入ることがありますからね。完全にオフにすると元のテンションに戻すのが難しいので、一定のところでスタンバイしている方が疲れません。何よりも心臓手術が好きだから疲れません。
「好きなことをしているときは疲れないでしょう」
常に新しい技術や情報に機敏でいる
患者さんが「最高の医療を求めて訪ねてきてくれる」ので、医師は「最高の知識と技術があって当然」だと思います。だからこそ、勉強します。情報にも敏感になり、新しい技術も取り入れます。
手術の「技術的」な部分は一部です。手術に至るまでの自分のイメージやコンセプトを作った上で手術に望まなくてはいけません。
手術の前には、チームでよく話し合います。手術を受ける患者さんのストーリー(どういった経緯で今の状態になっているのか)をよく理解します。どうやって治せば、良い結果になるのかを、手術の前にわかっていなければなりません。手術に入った時は、手術前に組み上げた「イメージのとおり」に手術します。
先生より、確かな技術だけではなく、事前の準備の重要性をお話しいただきました。
心臓の手術は「機能を回復させる手術」
他の手術が悪いというわけではありませんが、例えば臓器を半分切除すれば、手術後は前より元気にというわけにはいきません。心臓はとってしまうわけにはいきませんので、心臓の手術はよりよく、機能を回復させるものなのです。
一番うれしいのは「患者さんの元気になりました」の言葉
手術が終わって患者さんがニコッと笑って「元気になりました」と言っていただけるのが一番嬉しいです。それが原点だと思います。
診断の結果「今、死ぬか生きるか」ではないにしても、いずれ悪くなるという状況で、手術したほうがいいといったケースもあります。
現状、患者さんが痛い思いや苦しい思いをしているわけではない中で、手術をするのは高いハードルです。そのような状況下で、手術をすることをご理解いただいて、手術をして、アクティビティの高い身体を使う元のお仕事に戻られて、喜んでいただけた時は、嬉しいですね。
人間の体は「悪い状態に慣れてしまい」自分で調整してしまうケースもあります。あまり自覚症状がなくても階段を上るのが遅くなったりするのもその為かもしれません。
まずは、「元通り」にし、手術前よりもっと元気になってくれれば、それが本当の喜びです。
邪魔にならない、優しいスクラブ
高梨先生の制服への印象をお伺いしました。
制服を選ぶポイントなどありますか?
やはり、仕事がしやすいこと。
手術でも机にいても、長時間着ていても邪魔にならないということが重要ですね。
揃いのユニフォームというのは、職域が違い人でも同じユニフォーム着ていると、自然とチームとして一体感が出ますね。
普段ご着用頂いているPANTONEカラースクラブの着心地はいかがでしょうか?
いい意味で着ている感じがしないです。
邪魔にならないというのは大切ですね。
今回はFシリーズを着用いただきましたがいかがでしょうか?
これはいいですね、スクラブなのでだらしない印象がなく、整っていると思います。
高梨先生ご着用のウエア
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