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ドクターインタビュー

DOCTOR INTERVIEW

循環器内科医|我妻賢司先生

手術に不安がない人なんていない、だからこそ
信頼して頂けるまで患者さんと向きあう

心臓カテーテルの専門医を目指したのは「やればやるほど上達する」から

若い時に心臓カテーテルのトレーニングを受けた時がきっかけですね。自分でやってみて、うまくいった成功事例が感触としてあり、「やればやるほど上達する」というのが自分にあっていました。当時の心臓カテーテルは「検査」がほとんどで、「治療」は限られた施設でしかやっていませんでした。その為、前の病院なのですが、東邦大学医療センター大森病院で治療を学びました。

やってみたら自分に合うことに気が付いた

こどもの頃から手先が器用だったとか、そういったことはないです。実は、自分は汗っかきということもあり、外科的なことは向かないかと思っていました。実際の心臓カテーテル治療は鉛のプロテクターを着用したりと汗かく仕事なんですけれどね。器用さを他人と比べたことはないのですが、やってみたら手先を使う仕事は自分には合っていました。

必要とされる日本の高度な技術

10年以上になりますが、中国の病院から呼ばれて年数回、治療をやっています。日本の高い技術が、海外でも必要とされています。私の場合、長い期間の滞在ではなく週末を使って訪問することが多いです。我々の領域で重症なものの一つに「慢性完全閉塞病変」というものがあります。冠動脈が完全に詰まってしまっている状態なのですが、この治療方法がここ数年日本を中心に技術も器具も発達しています。今まで治療できなかった患者さんへも対応出来るようになってきました。私が中国へ行って治療するのもこのケースが多いです。

最近では手首からの治療をが普及しています。以前は足からの治療が多かったのですが、足からの治療だとどうしても術後の出血や合併症の心配がありました。手首からですと、術後も体の負荷が少なくなっています。ただし、重症の場合は足からというケースが今でも多いですが、私の場合ほとんどのケースを手首からの手術で行います。結果的に患者さんも安全かつ快適に治療を終えることができます。誰しも手術することには不安があると思いますが、治療も器具も技術も進歩していますので、安心して手術を受けて頂ければと思います。

信頼して任せて頂けるまで患者さんと向きあう、患者さんの心が決まるまで待ちます

まずは、患者さんに対して、治療させていただきありがとうという「感謝の気持ち」と「謙虚な気持ち」を自分には言い聞かせていますね。外科手術との違いは、「局所麻酔」なので患者に意識がある状態で手術をします。ですから、患者さんと治療を作り上げていく、一緒にやっていきましょうという気持ちを持つよう心掛けています。患者さんの状態は様々です。患者さんの背景からどういった治療がベストか、いろいろなパターンを想定し、何度も事前にシミュレーションします。手術中は治療を終えるまでにたくさん乗り越えなくてはならないことがあります。患者さんの息づかいや心拍など、様々なことを感じながら治療を完結することが大切です。

一番理想的なのは自分を信頼してくれて「すべてをお任せします」といった状況です。しかし、実際にはすごく不安を抱えられて、治療に臨まれます。ですから、治療を強制することはなく、患者さんの意思を尊重し、「お任せします」といった関係まで治療はできません。踏ん切りがつかない場合は、私は治療しません。患者さんの人生観などもありますし、最大限患者さんの考えを尊重しています。

忙しい中でのリフレッシュは体を動かすこと

出張が多い時期は、平日は日本。週末から週明けまで海外。という体力的にも過酷なスケジュールとなることが多いので、普段のリフレッシュは体力づくりと体調管理も兼ねてジムに行って体を動かしています。

新しい技術、自分のものにするという意識

年をとってくると、新しい技術への興味がだんだん薄れてきてしまう傾向があります。ただ、現役中は新しい技術、自分のものにするという意識をもって、情報収集したりしています。ライブデモンストレーションという実際の手術を見ることは新しい技術を学ぶ良い機会です。若い時に、日本中の高名な先生を招き、自分たちの前で治療をしていただいた時は、すごく得るものがありました。その技術を自分のものにすることとは別に、自分たちの抱える課題に対してたくさんのヒントを得ることができました。

技術の向上だけでなく個々の意識を上げる指導を

【若い医師には常に技術の向上を目指してほしい】

年齢的にも指導する時間も多くなってきました。
技術の向上というものは突き詰めると限りがありません。自分が専門としている間は常に技術の向上を目指してほしいです。

【それぞれの領域で高い意識をもって取り組んでほしい】

今、心臓カテーテル治療というものは、その技術は標準化され、一方で器具が大きく進歩しています。ある程度の医者であれば、それなりに満足する治療結果は出せるようになってきました。突出した医者でなくても『よい医療チーム』であればよい結果が出せるということです。ただしそのチームのレベルが高くなければ、簡単な治療でもミスは起こります。そういった意味で、医師・看護師・臨床工学技士・放射線技師と多職種が関わる心臓カテーテル治療では、それぞれの領域で高い意識をもって治療に取り組むよう指導しています。

体にへばりつくようなスクラブは困る

我妻先生に制服についてお伺いしました。

スクラブについてお話すれば、コロナの前までは、年に数回中国の他、海外へ行き、難しいカテーテル治療をやっていました。その際、国や地域によってさまざまなスクラブを出されるのですが、特に汗でスクラブの生地がへばりつくものがあって困りましたね。手術中は鉛のプロテクターを着用するのでとても汗をかきます。私が汗っかきということもありますが、速乾性の良いものがいいですね。制服は何度も洗濯もするので、クタッとしない耐久性があるものが理想です。

正直、今までユニフォームにそれほどこだわりがなく病院の売店で売っているものを買っていましたが、このドクターコートはスタイリッシュでいいですね。あと、個人的に冬などには静電気を強く感じてしまいます。そのあたりが何とかなると良いですね。このスクラブもすごくサラサラしていて着心地が良いです。

我妻先生ご着用のウエア

製品画像クリックで詳細をご覧いただけます。

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医師プロフィール

循環器内科医|我妻賢司先生

Doctor Kenji Wagatsuma
筑波記念病院 つくばハートセンター センター長

東京慈恵会医科大学医学部卒業。1990年より心臓カテーテル検査、治療に携わり、以後、一貫して虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療(PCI)を専門とする。重症患者、複雑冠動脈病変に対する経橈骨動脈アプローチによるPCI(TRI)を得意とし、海外での治療経験、招請講演も多数。

筑波記念病院 つくばハートセンター

茨城県つくば市要1187-299

029-864-1212

昭和57年2月に循環器内科、脳外科を中核とした92床の急性期病院として開院し、拡大発展。平成17年5月には筑波総合クリニック(外来部門)を分離、独立させました。先進的医療を実践し、自己完結型病院として、地域貢献の一翼を担っています。急性期医療の充実を目指した予防医療から社会復帰・家庭復帰までの一貫した継続医療で、自己完結型医療と地域支援型医療の両立を目指し、民間病院ならではの視点で、地域に信頼される病院を目標に活動しています。

筑波記念病院 つくばハートセンター

公式ホームページ

導入商品

ジアシリーズ

病院での一次消毒などで使用する次亜塩素酸ナトリウム水溶液やさらし粉での色落ちに対して耐性のあるシリーズです。

厚生労働省が推奨している除菌・消毒方法に添った取り扱いが可能です。病院や介護施設など衛生管理を徹底して行う現場の為に開発されました。ガイドラインで推奨している、80度の熱湯で10分間消毒する方法と0.05~0.5%(500~5,000ppm)以上の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に30分間浸ける2つの方法で消毒が可能です。工業洗濯対応で色落ちのほか他色への色移りの心配がありません。

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