順天堂大学医学部附属静岡病院
- 総合病院
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患者さんに声をかけられやすい雰囲気を、花柄のウエアで演出。
調査結果で再認識した、「花柄ウエア」が患者さんに与える効果。
7年前から花柄のチュニックを看護師のユニフォームとして採用されている順天堂大学医学部附属静岡病院。
今年は3年に1度のユニフォームの切り替えを検討する年度でしたが、今後も花柄のウエアを継続することに決定されました。そろそろ見直そうという声もあったのに、このウエアを継続することに決めたのは、特に高齢の患者さんは、花柄のウエアに100%好印象を持つという調査結果を見たからなのだそう。
病院がユニフォームを検討するとき、なんとなく飽きてしまったというような、着る側の理由で選んでしまいがち。ですが、具体的な調査結果で数値を示されることで、患者視点でウエアを選ぶことの大切さを再認識したそうです。
「病院はどうしても無機質な印象になりがち。スタッフのウエアが明るい花柄だと、院内が明るくなる。着ているスタッフも明るく見える効果があります」と堀江看護部長はおっしゃいます。
他の職種と明確にウエアを分けることで、患者さんにもわかりやすく。
病院では、医師や看護師をはじめ、さまざまな職種のスタッフがチームで患者さんの看護にあたりますが、これまではエプロンで職種分けをしていたとのこと。ですが、看護師は花柄のウエア、介護福祉士はピンク、看護助手は白もしくはブルー、というように、ウエアのカラーや柄で職種を明確にすることで、患者さんにも、誰が何をしてくれるのかわかりやすくなったそう。
また、看護師にとって、患者さんが声をかけやすい雰囲気をつくることはとても大切だと語る看護師の杉村さん。花柄のウエアだと柔らかな印象をつくれるのか、声をかけてもらいやすくなるそうです。看護師は、新人はピンクを着用しますが、それ以外のスタッフは、ピンク、ブルー、イエローのなかから、好きな色を選んで着ることが可能。どうしても白衣がよいというスタッフは白衣を着用することも可能ですが、ほとんどの方が花柄ウエアを着用しているそうです。
患者さんの目線でユニフォームを選ぶという考え方
1:皮膚・排泄ケア認定看護師の杉村さんは、患者さんから「白衣より、花柄のほうがいいよ」と言われることもあるそう。ブルーの花柄は、きりっとしまった印象に見える効果も。
2:「えり付きの花柄チュニックは、女性らしさを演出しながらもきちんと見した印象がつくれる」と話す感染管理認定看護師の杉本さん。患者さんに誠実に向き合うことのできるウエアなのだそうです。